~中古住宅購入の実体験から学んだシリーズ~
今回は、中古住宅購入でも北海道に地区を限定したお話となります。
ネットで中古住宅購入の注意点を見てみると、どれもこれも本州向けで北海道の実際には則していないものばかりだと感じませんでしたか?
北海道ならでは、本州の中古住宅とは異なる見ておくべきポイント、また断熱リフォームについてご紹介します。
中古の北海道の住宅を買うなら
北海道で中古住宅を探すとき、本州の中古住宅とは異なる点を重視しなくてはいけません。
本州の中古住宅では「シロアリ被害」「再建築可能か」「大震災と津波の可能性」等を考慮しなくてはいけませんが、北海道では次のことに着目してみましょう。
- 1.断熱の有無
- 2.設置可能なストーブと光熱費
- 3.床下の凍結
まず「1.断熱の有無」ですが、築30年を過ぎる木造中古住宅を考えているのであれば、断熱性能はゼロだと考えましょう。
住宅には快適な性能を求めているという方は、築30年以上の中古住宅はまず候補から外したほうがいいです。
更に中古住宅で最も気になるのが暖房設備ですよね。ということで、次は「2.設置可能なストーブと光熱費」についてですが、北海道ならではかもしれませんが、暖房がセントラルヒーティングシステムなのか、FFストーブなのか、だとすると灯油の配管は全室にあるのか等確認しておきたいところです。
いくら暖かい道南方面でも、ガスのセントラルヒーティングは暖房費がべらぼうに高くなってしまうのでお勧めできません。
オール電化で蓄熱暖房の中古住宅は、まず「高気密・高断熱」であることが大前提です。もし古い住宅がオール電化にリフォームされていたら注意してください。

オール電化の暖房は気密性も断熱性も劣る古い住宅には全く不向きなため、ランニングコストが上がるだけではなく冬はとても寒い家となってしまうからです。
そして「3.床下の凍結」。北海道に住んでいる人は、床下の凍結にも注意しなければいけません。注意しても寒い地域では必ず凍結しますから、床下にきちんと高さがあるか確認しましょう。
床下に深さがない住宅だと、凍った地面がせりあがって床を押してしまうことがあります。徐々にしかし確実に家が傷む原因となりますから、古い家を買う時には家が沈んで床下が浅くなっているような住宅は購入希望リストから除外しましょう。
断熱リフォームで期待できる効果
これらのポイントを踏まえると、「古い住宅は買うべきではない」という結論になってしまいますが、断熱性能を上げる「断熱リフォーム」を行えば寒さを防ぐことは可能です。
断熱リフォームでは「窓の交換」や「断熱材の充填」を行います。
手軽で費用も安いのが「窓の断熱リフォーム」です。窓の断熱リフォームでは、窓枠からすべてを交換する比較的大規模な工事のものと、内側に窓をプラスする方式、窓ガラスだけを交換する方式と様々な方法があります。
どれを選ぶかは金額との相談になると思いますが、窓枠がまだ木の住宅であれば、サッシごと交換するのが一番でしょう。
窓だけの部分的なリフォームでも断熱効果はあります。住宅の開口部である窓や玄関は一番熱の影響を受けるところですから、安価に断熱性能を上げたいのならまず窓と玄関を交換してください。
必要であれば、寝室だけ、リビングだけ、など部屋を選んで断熱パネルを内側から貼り付けていくことも可能です。
シロアリは北海道にもいる!駆除してくれる業者はある?
最後に、北海道のシロアリについてです。
北海道にシロアリはいない!というのは過去の話になりました。現在、道南・道央地区ではシロアリの存在と被害が確認されています。
札幌でもシロアリによる被害が報告されていますから、道内でも都会に住みたい!という方は、住宅がシロアリの被害を受けていないか確認したほうがいいでしょう。
とは言え、生まれも育ちも北海道の人間にとってシロアリはどんな虫なのか、そしてどのような被害があるのかイマイチわかりませんよね。
シロアリについての参考動画をご覧ください。
北海道でシロアリの駆除業者を探すのであれば、まずは知り合いの工務店や建築業者の伝手を頼ってみましょう。
自分だけではシロアリの被害を受けているのかチェックできない場合、住宅の購入前に頼れる業者に同行してもらって床下を一緒にチェックするのがおすすめですよ。
まとめ
北海道の中古住宅選びは本当に大変です。今回紹介した以外にも、「冬はどんな風になる地域なのか」ということも確認できればベストです。
冬の雪捨て場、除雪方法、道路幅は確保できるのか、ガレージの雪はどうなるのか・・・などは、購入候補地に住む方に直接聞いてみるのがいいでしょう。
しっかりとした事前リサーチで、後悔の無い住まい選びをしてくださいね!
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