なんとなく、毎年願い事を書いてる七夕の短冊。今年は何をお願いしようかな~なんて笹を眺めて考えちゃいます。
でも、これって誰にお願いごとをしているの?元々はどんな行事なの?実は知らない事ばっかりなんですよね。ということで、七夕の由来からおさらいして、今年のお願いごとにもっと想いを込めましょう。
七夕の短冊って何を書くのが正解?
短冊といえば『お願いごと』を書くイメージですが、たまに七夕にまつわる単語だけが書かれている物も目にしますよね。で、短冊って実際どんな事を書いたらいいの?・・・ということで、短冊に託された想いを検証してみましょう!
短冊は元々、機織りが得意な織り姫にあやかって、手芸の上達を願う中国の宮中行事でした。その願いを字に書いて、字が上手になる(習字)練習をしよう!ということでした。
『字が上手になる』とか『手先が器用になって、手芸が得意になる』というのが本来の意味なんです。なので、お願いごとではなく、実は何を書いてもいいんですよ。
それが竹は真っすぐ天に伸びて生命力にあふれていることから、願いを書いて笹に飾るという風習が庶民にも広がりました。これは日本独特の文化みたいです。
短冊の5色は中国の陰陽五行説にあてはめたもので、赤=火・緑(青)=木・黄=土・白=金・黒=水を意味しています。ところが全ての色を合わせた色として紫が最上の色とされたため、黒が無くなり紫に変わりました。
最近では好きな願い事をを書くのが一般的ですが、何を書いてもOK(^^)b
まだ字の書けない子供でも、本来の『字を上達させる』という意味で、好きな事を書かせてあげるといいかもしれないですね。
七夕に願い事を書く由来を知っておこう!
それでも短冊に書くことが決まらない(><)というそこのあなた!なぜ願いをかけるようになったのか由来を知ってみましょう。本来どのような願いが込もっていたんでしょうね?。
織姫と彦星
最もポピュラーな伝説ですね。
機織りが仕事の織姫。仕事ばかりしている織姫を心配して、織姫のお父さんは河の向こう岸にいる牽牛(彦星)と引き合わせます。(あ、ちなみに牽牛は農業の仕事のことです(^^))
すると2人は恋に夢中になって、仕事をしなくなってしまった。それに怒ったお父さんは2人を天の川の両岸に引き離してしまいます。
恋人に会えなくてがっくり落ち込んでしまった織姫を見て、可哀想に思い『1年に1度だけ会ってもいいよ』と許しました。それから2人はその日を待ちわびて、一生懸命仕事をするようになりましたとさ。
チャンチャン♪
恋は止められないのです!!1年分の想いを募らせて恋人に会う・・・どんな気持ちが2人を待っているのでしょう。ケンカなんてしてられないですよね。
働かなければ、好きな人に会えないよ。でも一生懸命働いたらもう1度好きな人に会えるんだよっていう教訓にもなりますね(^^;
実際に夜空では、織女(しゅくじょ)の星と牽牛(けんぎゅう)の星があります。この2つの星が旧暦の7月7日に天の川を挟んで最も輝くので、年に1度の巡り会いの日と考え作られた物語と言われています
棚機女(たなばたつめ)の行事
日本では旧暦の7月7日に行われていました。今で言えばお盆のちょっと前ということで、お盆行事の1つという扱いだったみたいです。
棚機女(機織りをする女性)が、厄よけのために機織りをして作った布を神様に供えるという行事です。機織りに選ばれた娘たちは水辺にある『機屋(はたや)』に込もって神様の為に心を込めて着物を織る。そして、7日の夕方に納めるのです。
また、その娘たちが、機織りが得意だった中国の織姫伝説と結びついて現在の日本特有の行事になりました。
乞巧奠(きこうでん)
こちらも耳慣れしない言葉ですが・・(・・;
これは裁縫や手芸、書道の上達を願う古代中国のの宮廷行事なのだそう。短冊に願いを書いたり、針や糸を供える風習もあったようです。
七夕の短冊に実際に書かれていた面白いネタ集
自分のお願いごとを笹に掛ける時、ふと他の人の願い事が目に入っちゃう事ってありますよね。そんな時、思わず二度見しちゃうような仰天願いを紹介しちゃいます!!
『おじいちゃんがカエルになりますように』『アンパンマンのあんこになれますように』うん、意味不明。なにがどうなってこの発想に!?なんかメリットあるのかな?(^^;
『お母さんと悪いお兄さんが早く分かれますように」『お父さんが会社で変なあだ名で呼ばれませんように』お父さん、お母さん、子供が見てますよ。心配してるでしょ!このお父さん、普段なんて呼ばれてるんだろ・・・。
『ぼくの帽子が無いのですが誰か知りませんか?』おまわりさんに探してもらおうね。
『髪の毛が減りませんように』『お金の入った財布を拾いますように』『右に同じ→右に同じ→モテたい』シビア!!リアル!!大人になると願いごともこうなってしまうのか(ーー;気持ちはよ~く分かるけどね。
どれもインパクト強いですね。願いを叶える方も大変だこりゃ。
まとめ
子供も大人も誰だって、心に願っていることはあるもの。
少しだけ、神様が願いを叶えるのをお手伝いしてくれる事に期待して、短冊に想いを託してみてはいかかでしょうか?
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