唾液を飲み込むときや飲食の際に喉に何か引っかかったような感じがして飲み込みづらい、何でもないときに喉の違和感によってむせてしまう・・・。
こんな症状にお悩みではありませんか?
喉はとってもデリケートで異常を感じやすく、また病気も起こりやすい箇所です。喉の違和感から始まる病気のあれこれについて調べてみました。
喉に違和感と吐き気があるときはこんな病気に注意!
喉に違和感と吐き気を感じたら、まず疑いたいのは逆流性食道炎です。
睡眠時などに胃酸が上がってきて、夜中むせて起きるということはありませんか?
逆流性食道炎は、食生活や生活習慣、ストレスなどによって胃酸が過剰分泌することで胃酸が食道まで戻ってきてしまうという病気です。
逆流性食道炎になると、日常的に胸やけを感じるようになり酸っぱい胃酸が口の中まで戻ってくるようになります。
これによって食道や喉が胃酸で傷つき、爛れることでのどの異物感を感じるようになります。
逆流性食道炎は、将来的な食道がんのリスクが上がってしまう病気なので油断できません。
一般的に、脂肪分の多い食事を繰り返しているとなりやすいといわれているので、油の少ない薄口の和食を中心とした食生活に変えることで症状が改善できることもあります。
次に、ヒステリー球という病気でものどの違和感や吐き気を感じることがあります。
こちらは心理的な要因で引き起こされるもので、ストレスや不安が強い方がなりやすいという特徴があります。
本当は喉に異常は全くないのですが、「思い込み」によって喉に異物ができている感じがしてしまうのです。
風邪やインフルエンザののどの症状を発端として発症することも多く、妊娠中期以降の妊婦さんにもよく見られます。
ヒステリー球の場合は、本当に喉に異常はない、という現実を積み重ねていくことで治ります。
喉の検査を繰り返し、異常がないということをはっきりと認識していくと自然と症状も改善されていきます。
喉の違和感で胃カメラ検査も異常なし!それでも油断は禁物
喉の症状で悩み、病院へ行って胃カメラ検査するも異常なし。よし、これなら大丈夫!と思いきや、胃カメラではわからない病気が隠れている可能性もあります。
アレルギー性食道炎がそれにあたります。
いままでアレルギーとは無縁!という人でも、いつ発症するかわからないのがアレルギーです。
アレルギー性食道炎は、白血球の一種である好酸球が喉の粘膜を攻撃することで起こる病気です。特に食物アレルギーによるものが多いようで、自分では全く気が付かないうちに特定の食品によるアレルギーを発症している恐れがあります。
アレルギーはただの好き嫌い、なんていう人は現代にはいないと思いますが、食物アレルギーを軽く見ていると死を招くこともあり本当は恐ろしい病気です。
特定の食べ物を食べた後に喉に違和感が出る、という人は食物アレルギーの検査を受けてみましょう。毎日違和感があるなら、もしかしたら主食にしているパンやお米のアレルギーかもしれません。
この病気は、1度の胃カメラで発見されず何度か胃カメラを繰り返すうちに認識されることもあります。
一度の胃カメラで異常がなくとも、喉の違和感が取れないのなら定期的な胃カメラ検査をお勧めします。
甲状腺の病気やがんでも喉に違和感が出ます
若い女性に多い甲状腺の病気や、喉周辺のがん、甲状腺のがんでも喉に違和感が出ます。
甲状腺の病気には数種類ありますが、いずれも甲状腺が腫れることで喉に違和感が出ることが多いようです。
甲状腺の病気の一つ、橋本病についての特徴はこちら
若いから大丈夫!と思っていても、女性なら10代でも発症することもある病気ですので、喉の違和感や腫れが気になる場合はためらわずに病院で検査してもらいましょう。
次にがんですが、咽頭がんでも甲状腺がんでも飲み込むときに異物感があるようです。
がんの腫瘍は固く動かない、という特徴があるので喉に腫瘍ができると食べ物がその部分を通っても腫瘍が動かないため、明らかな異物を感じます。
咽頭がんの特徴についてはこちら
このように自覚症状が早い段階であらわれるので、がんのなかでは早期発見・早期治療が可能なため完治も可能ながんです。
喉に違和感を感じたら、すぐに検査を受けるのが一番ということですね!
まとめ
喉の違和感を訴え、医療機関へ駆け込む人が年々増えているようです。多くはストレスや生活習慣によるもののようですが、様子を見ても違和感が消えない、悪化している気がするという場合は定期的に検査をしてもらいましょう。
病気は年齢に関係なく、どの年代でもいつ罹るかわからないというリスクがあります。病気を早期発見・治療して、健康な状態で長生きできるようにしたいですよね!
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