毎年8月はお盆の季節です。故人が唯一現世に帰ってきて、生きている家族と一緒に過ごせる期間と言われています。
お盆の中でも、四十九日の法要を終えて最初にお盆のことを「新盆(にいぼん)」と言います。
もしあなたが新盆に招かれたらどうすればいいのか?香典はどれくらい包むのか?などなど、慌てず落ち着いて対処できるように確認していきましょう。
新盆に招かれたらどうすればいい?
新盆に招かれる機会はそんなにありませんよね。お招きする方も色々と大変でしょうが、招かれる方も慣れていないから色々とドタバタしてしまいます。まずは、簡単なチェックポイントから確認していきましょう。
新盆の際の服装はどうする?
服装についてですが、これは通常の葬儀と同じく喪服を着るのが無難です。
ただ、新盆は暑い時期に開かれるものですから、主催者は他の親戚と相談して、地味で目立たない服装にすると決めても良いでしょう。
新盆には提灯を贈るって聞いたんだけど・・・
新盆には盆提灯を送るもの、という風習が地域や宗教によっては存在することは確かです。ただ、昔の一軒家だからこそ出来た風習ですので、現代のマンションでは対応できないご家庭が多いことも事実です。
ですから、主催者に一度相談し、何を送るか決めるのが良いでしょう。不祝儀袋を用意して、「御提灯代」の表書きでお金を包んで対応するケースもあると聞きますよ。
新盆に招かれた時にどんな言葉で挨拶すればいいの?
親しい間柄の場合は特に決まった様式は無いので、改まった挨拶は不要です。
ただ、もう少し遠い縁の方の新盆に招かれた時は、予め言葉を決めておくと良いかもしれません。
そうは言っても、それほど仰々しくする必要は無いので、
「このたびは、●●さんの新盆のご供養にお招き頂いて、ありがとうございました。」
という程度で充分でしょう。
あとは、亡きご先祖様をお迎えして、一緒に楽しく過ごそうという気持ちでご供養を過ごせばバッチリです。
新盆でお渡しする香典の書き方
新盆だからと言って特別な事はあまりありません。 最低限必要なことを確認しておきましょう。
香典袋(不祝儀袋)の表書き
まず、コンビニなどで売っている普通の香典袋(不祝儀袋)で良いので一つ用意しましょう。
表書きは、薄墨で「御霊前」と書くのが最も一般的です。宗教によっては「御仏前」や「御佛前」でも問題無いでしょう。「御供物料」と書くケースもありますが、それほど一般的ではないので、一度確認してから書いた方が無難です。
品物をお供えする場合は、「供物」と書くと良いでしょう。
のし袋は、黒白の結び切りの水引の袋が良いです。
水引の下中央に、氏名をフルネームで書きます。ご夫婦など連名にする場合は、中央から始めて左に向かって目上の人から順番に氏名をフルネームで書きましょう。
香典袋(不祝儀袋)に包む金額は?
一般的な目安は、5,000円~10,000円とされています。なお、4と9を除いた奇数がマナーとされていますので、金額だけでなく枚数も4枚や9枚を避けるようにしましょう。
また、包む紙幣や新札ではなく古い紙幣を使用します。通常時に財布に入っている紙幣や、ATMで降ろしたままの使い古された紙幣を使いましょう。
新盆を欠席せざるを得ない時の香典の対応は?
新盆は四十九日を終えて最初のお盆であり、同じ故人の新盆は二度とありません。ですから、招待されたら欠席することは極力避けましょう。
それでもどうしてもやむを得ない理由で欠席せざるを得ない場合は、誠意ある対応を心がけましょう。
お詫びの手紙と一緒に御供物料を現金で送ると良いです。主催者との相談になりますが、生花や御供物をお送りする形でも良いですが、最近ですと現金をお送りするケースが一般的のようです。
御供物料を送る際は、新盆を開く当日迄に現金書留で必着で届くように手配しましょう。遅れたら完全にアウトです。
実際に参列した時に渡す形式と同様、不祝儀袋を用意して、「御供物料」などと書いて水引の中央下にフルネームで書きます。中袋に現金を入れたら、お詫びのお手紙を便箋などで書いた上で、現金書留専用の封筒に同封し郵送しましょう。
新盆当日迄には必着となりますので、なるべく早い段階でアクションを起こしましょう。 詳しくは郵便局の局員さんにご相談下さい。
まとめ
新盆に招かれる機会はあまり無いので、いざ招かれたらどうしたらいいか分からないものです。
今回挙げたチェックポイントは最低限確認の上、細かいところは主催者に相談しながら抜かり無く準備しましょう。
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