自宅で喪中はがきを作成する場合、改めて考えてみるといろいろな疑問が出てきますよね。
「喪中はがき用の切手があるの?」
「通常はがきと私製はがき、どっちがいいの?」
など、マナーの点で心配な部分もあると思います。
また、余ったはがきや切手の対処法についても考えてみましょう!
喪中はがきに貼る切手には選び方にマナーがあるの?
身内に不幸があったため「年賀欠礼の挨拶」として送る喪中はがき。
『切手』の購入が必要なのは私製はがきで送る場合で、『通常はがき』を購入すると切手部分は印字されています。
ちなみに『官製はがき』という言葉は郵政民営化以降に使われなくなり、今は『通常はがき』または『郵便はがき』と呼ばれています。
切手を購入するのであれば、なるべく『弔事用切手』を選びましょう。
はがきには「弔事用」というものはなく、胡蝶蘭がデザインされた『通常はがき』が喪中はがきにも適しています。
どちらも派手な色使いを避け、喪中の心情やお悔やみの気持ちなどを表す落ち着いた色合いのものとなっています。
郵便局で「喪中はがきに使う切手(あるいは通常はがき)を買いたいのですが」と言えば対応してくれます。
ただし必ずしも『弔事に適した切手・はがき』を使用しなければならないわけではありません。
例えば何かの記念切手のようなおめでたい華やかな切手、またはキャラクター切手などではない限り、通常切手で「マナー違反」ということにはなりません。
それでも「喪中はがきに適したものを」と考える日本人の“美徳”は、特に年配の方から評価される“心くばり”でもあります。
この美徳の点から考えると、枚数が多いなどの際に利用される『料金別納スタンプ』はあまりオススメできません☆
たくさんの郵便物ひとつひとつに切手を貼る手間がなく、郵便局にて一括での支払いができるため、喪中はがきとは別の場合であれば活用すると便利ですよね。
でも身近な人を亡くし、年賀欠礼のご挨拶をするという場で、「効率の良さを優先している」と思われかねない行動は避けたほうが良さそうです。
弔事用切手は「葬儀のご案内」や「お悔やみを伝える手紙」などにも使われ、以前は82円切手にもあったのですが、現在は52円切手のみの取り扱いになっています。
ですから「お悔やみを伝えたい」と考え『はがき』を送る場合には、弔事用切手を貼ると相手の方への心遣いとなりますね。
しかし相手の方が喪中で、年賀状ではなく翌年に寒中見舞いを送る場合、この『弔事用切手』の使用はNGです。
寒中見舞いは「寒い季節にもお身体を大切に」という書状ですので、弔事用切手は失礼にあたります。
ただ、胡蝶蘭の『通常はがき』は寒中見舞いにも使用可能ですよ。
喪中はがきを自宅で印刷する際の注意点とは?
まず考えたいポイントは『私製はがき+弔事用切手』か『胡蝶蘭の通常はがき』のどちらにするか、ですね。
私製はがきにこだわりたい場合や私製はがきがたくさんあるから使いたいという場合は『弔事用切手』の購入になりますが、どちらでも良いのであればやはり『通常はがき』のほうがコスト面でオススメです。
そして用意するものをどちらにするか選んだら次は印刷。
普段、自宅のプリンターで年賀状などを印刷する際には、発色の良さからインクジェットはがきを選びますよね。
今は『胡蝶蘭の通常はがき』にもインクジェットが販売されていますが、あえて普通紙を選ぶ人も多いようです。
喪中はがきは“黒一色”ですので印刷の発色を気にする必要がありませんし、くっきりした印刷よりも淡い色合いのほうが好まれやすいんですね。
そのためカラーも、黒ではなく“濃いグレー”で印刷すると「しっくりくる」と感じる人もいるほど。
ただし普通紙を使用する場合は“印刷設定”に注意が必要です。
「普通紙」に設定し、画質は「低〜中」が適しています。「最高画質」で印刷してしまうとインクを大量に使うため、仕上がりが汚くなりやすいので気をつけましょう。
またインクジェットに比べて乾きにくいため、連続印刷で仕上がったものが重ならないように注意してください。
枚数に余裕がある場合は、1〜2枚で印刷テストをしてみると安心ですね。
喪中はがきに使うための切手やはがきが余ったら交換してもらえるの?
喪中はがきのために購入したものに限らず、郵便局では不要な『切手』や『はがき』を別のものに交換してくれます!
例えば『弔事用切手』が余ってしまったら、用途の広い他の通常切手と交換すると便利です。
逆に書き損じのはがきが家に余っていれば、喪中はがきとして使用するものに交換してもらうと無駄がなくていいですよね。
グリーティング切手や年賀切手などの特殊切手に交換してもらうことはできませんが、『弔事用切手』や『胡蝶蘭の通常はがき』は交換の際に指定ができます。
いずれにしても一枚5円の手数料がかかるため注意が必要。それでもただ必要枚数を購入するより低コストで助かりますよね。
ですから「何年か前の書き損じはがきが家にある」という人は、郵便局に持って行くことをオススメします。
書き損じや印刷ミスの記入部分は裏面・表面・両面問わず交換してもらえますし、使わなかった新品のはがきや切手も交換可能です。
しかし明らかな汚れが付着しているものや破れているもの、消印や返送印が押されているなど使用済みの切手・はがきは交換できませんので注意してくださいね。
また『お年玉付き年賀はがき』や『寄付金付きお年玉付き年賀郵便切手』を購入し、その後に不幸があり喪中はがきを出す状況になることもあるかと思います。
この場合は『弔事用切手』や『胡蝶蘭の通常はがき』を含む通常切手・はがきとの交換が無料でできます。
ただ「同年度のもの」という条件があり、交換できる期限も販売期間中のみとなりますので気をつけましょう。
まとめ
喪中はがきに関する“絶対的なマナー”はそれほど多くはありませんが、美徳や心くばりを持って準備したいですね。
印刷も自宅で簡単にできると時間や金銭面に余裕が持てそうです。
『切手』と『はがき』の種類を理解し、ぜひ郵便局での交換も活用してくださいね。
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