クリスマスが近づくと、パン屋さんでは今まであまり見かけなかったパンがたくさん並ぶようになりましたね。
その代表格といえば、ドイツのシュトーレンとイタリアのパネトーネ。
どちらもドライフルーツの入ったパンですが、その差はいったい何なのでしょうか。そして正しい食べ方はあるのでしょうか?
今年こそおしゃれな気分で味わいたい、シュトーレンとパネトーネについて調査してみました!
シュトーレンとパネトーネに明確な違いはあるの?
名前が違うから違うものにきまってるでしょ!と言ってしまいたい気持ちの人、違うものとはわかっていても明確な違いは何なのか?と聞かれても即答できない人が多いのも現実です。
作ってる国が違うんだからきっと何かが違うんだ・・・とぼんやりと感じてはいても、パン屋さんで違いは何ですか!?と聞くことも憚られます。
それぞれの違いについて詳しくみてみましょう。
パンの酵母については、自分で作れば無限に種類が広がりますが、それぞれのパンを作るときにはそれぞれに専用の種が必要になります。
パネトーネは持った瞬間に軽さを感じます。中に入っているドライフルーツもそんなに割合は高くなく、あっさりとしてるパンです。
先ほどからパンと言っていますが、どちらも本場ではケーキという扱いを受けています。
日本では、酵母を使うのでパン屋さんで売られているようですね。
一方、シュトーレンのカロリーの高さには、体型が気になる女性は驚きを隠せないでしょう。
100グラムでおおよそ400キロカロリーもあります。
いくら毎日少量ずつ食べるといっても、ちょっとシャレにならないカロリーです。なんせシュトーレン、見た目の大きさの割に重量がありますからね・・・。
ダイエット中の方は食べる際には覚悟が必要です。
ドイツでのシュトーレンの食べ方
本場ドイツでの正しいシュトーレンの食べ方はどのようなものなのでしょうか?
ドイツでは、シュトーレンはクリスマスの一か月前から仕込み、毎日少しずつ食べていきます。
あと何日でクリスマス〜なんて、子供ならウキウキしてしまいますね。
毎日食べたら飽きるんじゃないの・・・と思ってしまいますが、これがシュトーレンのすごいところ。
熟成が進むにつれ、少しずつ味が変化していくのです。
一番おいしい食べごろは、焼いてから二週間後だそうです。
そしてあのシュトーレン独特の形には理由があり、おくるみに包まれた赤ちゃんを現しているのだとか。
ゆりかごで眠るイエスをかたどっているということなので、なんともヨーロピアンなお話ですよね。
イタリアでのパネトーネの食べ方
よくまじめなドイツ人と軽いイタリア人の話なんかを目にしますが、イタリアでのパネトーネの食べ方には厳格なものはありません。
とにかくクリスマスが終わるまでパネトーネを食べ続け、一日三食おやつにも食べ、なくなったらどんどん買い足していきます。
そのまま食べても飽きてくるのでアレンジも可とのこと。
イタリア人らしいおおらかな気質が見える話ですね(笑)。
イタリアでのパネトーネは、この時期にしかいっぱい食べられない旬の味!ということでそんな状態になっているようです。
では日本でも試したい、パネトーネのアレンジ方法についてご紹介します。
買ってから日にちが経って、乾き気味のパネトーネはフレンチトーストにしましょう。イタリアなのにフレンチとは・・・と思ってしまいますが、これがまたおいしいんです。
ドライフルーツが入ってますから、時々味の変化があって、くどくなって最後には飽きてきてしまうフレンチトーストも最後まで楽しめます。
おやつで食べるなら、軽くトーストしたパネトーネにジェラートを添えると何ともおしゃれに!ジェラートじゃなくてもお好みの市販のアイスで代用可能です。
休日のブランチには、トーストしたパネトーネにマスカルポーネチーズを塗って、食べる直前にはちみつをかけるとおしゃれなイタリアの風が吹き抜けます。
普通のクリームチーズでもいいですが、より癖がなくパンの味が楽しめるマスカルポーネはベストマッチです。
まとめ
今まで気になってもなんとなく聞けなかった、シュトーレンとパネトーネの違いについておわかりいただけたでしょうか?
国や国民性が違うと、クリスマスのお菓子の扱いまで変わってしまうという面白いお話でしたね!
今年のクリスマスは、こんな蘊蓄を披露しながら家族みんなでシュトーレンやパネトーネをおいしく食べて楽しい時間を過ごしたいですね!
ぜひコメントをどうぞ